毎年苗代の時季になると作業の合い間に摘んでいました。
それが昨年の秋に突然枯れてしまい、今年は花山椒の収穫量が半減すると覚悟していたら
隣の畑との境界線上に枯れた花山椒と同じくらいの木を発見しました。
夫も私も隣の畑に生えているとばかりに思っていたのですが
よく見ると境界の目印としている茶の木の列より我家の畑側に生えていたのです。
しかも二メートル近い樹高になっていて二本もありました。
花山椒と実山椒 一本ずつです。
茶の木より大きくなってきて初めてその存在に気付きました。
全部で500グラムほどの花山椒が摘めました。
葉っぱをきれいに取り除きます。(一緒に炊くと食感に繊細さがなくなるので)
最初清酒のみで炊きます。
鍋いっぱいだった花山椒が4分の1くらいになります。
さらにみりんを加えて炊き、粉末のだしの素を入れて汁が少なくなるまで加熱します。
仕上げに減塩醤油(花山椒の風味を残したいので)で味を調えます。
北斗農園の母はみりんの代わりに砂糖を使うそうです。
それと一晩鍋のまま置いた方が花山椒がだしを吸っておいしくなるそうです。
北斗農園の花山椒は接ぎ木苗でトゲがなく京の花山椒という改良種なので
花も柔らかですが
我家のは実生で自然に生えてきた花山椒なので、京の花山椒と比べると
粗い感じがします。
佃煮はアツアツごはんにのせたり、生ハムで巻いたりしていただきますが
イタリアンのシェフはピザにトッピングするとか、
クリームチーズとあわせたりしたらどうかと言ってられました。
花山椒の佃煮作りは田舎に住んでいる者だけが享受できる幸せです。